二連休を取得、ならば隠岐の島に。
当然そこへは行かない。さァどこ行こう。
アッ。隠岐の島あるじゃん。
__
当日夜。
職場のタイムカードをバチコンと叩く。
そしてあらかじめ会社の幅狭ロッカーに放り込んでおいた私服にいそいそと着替える。
お疲れ様です、と早口に。
すぐさま駅へと駆ける。口角が上がる。
ずきゅんばきゅんなお気持ち。
JR線に乗って新大阪駅へ行き、今回のきっぷを受け取り構内に入る。
すぐさま売店で酒を求めた。
が、ステイステイ。
乗り込む直前に買って冷えた状態で飲もう。
ひとり焦りを抑える。
先に駅弁を調達し、のぞみが出る10分前に酒を買った。
ご機嫌なビニール袋をぶん回しながらコンコースへと登る。
前のスーツ集団もご機嫌なビニール袋の模様。
のぞみ号がホームに滑り込む。
いよいよ行くのだな、のぞみ号の風を浴びながら心を躍らせる。
着席すると早速に駅弁を開封し缶を開ける。カシュッ。
んめ~~~~~~~!!!!!!うああああ!!!!!!
動き出したと同時にもそもそと駅弁を食べ始める。
うまい。そりゃうまいよ。
弁当抱えて席を移動する。こっぱずかし。
食べて一服してるともう岡山。近いものだな。
乗り換え時間は10分程度。
下車し、そそそそくさと缶とアテを売店で再調達。在来線ホームへ移動する。
ここからは特急やくも号に乗り米子を目指す。
わはははいい気分だ。わはは。
ふと起きては窓に目をやり、駅名標と間抜けな顔を確認してからまた寝た。
日付が変わるちょっと前、特急やくも号は米子駅に到着。
降りると足早に出雲市方面へと去っていった。
雪だァ。
今日の昼に予約した駅前のビジネスホテルまで歩く。
積雪なんて久々に見てひとりテンションが上がる。
試しに履いてるコンバースを雪に埋もらせてみた。
アー、靴下まで濡れた。お前はいつもこうだ。
ホテルのチェックインを済ませ部屋に入りどかどかと荷物を置いてベッドで横になる。
数時間前までひぃこらと労働をしてたのがウソみたいだ。
心地の良い酔いとともに旅の始まりに耽る。
ZZZ
__
翌日。
起きれるか不安だったが起きれた。えらすぎるな。
スヌーズ、いつもありがとうな。
準備を済ませてすぐ部屋を出た。
ちょっと寒い。
米子からはJR境線に乗り境港へ。そこからバスで七類港へ向かう予定だ。
フェリー連絡バスに乗れば一発で七類港へ行ける。だが面白くない、だろう。
ディーゼルカーに乗ると旅情が爆上がりするし、境港も軽く歩きたい。
鬼太郎コンテンツが至る所にあるが、見てないのでわからない。
境線では駅駅で地元の学生が乗り込み、車内は賑わっていた。
地方の青春もいいなぁと野暮な妄想。
セブンのサンドイッチ食べながら。
境港駅に到着。ほどほどに寒い。
ここから七類港行の連絡バスに乗り換える。
しばし時間があるので散策じゃ。いやっふ~
冷えた空気で肺を換気していく。
遊んでたら連絡バスが来た。乗り込む。
バスは境水道大橋を渡り、七類港を目指す。
二等の乗船券を購入し乗り込む。いわゆる雑魚寝席だ。
9時ちょうど、汽船はニブニブニブ...と小刻みに揺れながら離岸する。
さてとぽてと。快適な船旅を・・・
くっそ酔う、きもちわる。おえ。
乗船客もぐったりした様子で雑魚寝席で貸毛布(30円)を被り横になっている。
自分もモッズコートを被って眠る努力をした。
アー末端が冷えて寒い。
3か4時間後。海士島・菱浦港に寄港した。
下船というより酔ってゲー船。
ここから島々を結ぶ内航船に乗り換える。
色褪せた茶髪の中年の操縦する船は島々の間をかっ飛ばしていく。
フルスロットルによる轟音なエンジン音が気持ちいい。
そしてようやく。お目当ての島、知夫里島・知夫来居港にたどり着いた。
ぃ~やったぁ。
今、本土じゃない!なんとなくヤッター!!
だが特に来て何かをするなど予定など立てていない。何なら宿もない。
行き当たりばったりが好きだからというよりかは、ただ調べるのが面倒だっただけだ。
空はもう西日になっている。
しばらくボケっとして考える。
とりまレンタカーを入手することにした。そして入手した。
とりま島の端っこに行こう。
旅はとりまのゆるい動機で動いてもいいんです。
GoogleMapをみるとどうやら赤壁というものがあるらしい。
シルバー色のエブリイのアクセルをぐんと踏み込む。
知夫里島も山の方では残雪がある。
スタッドレスじゃないのだろうか。坂道が登れない。なんなら滑ってドリフトしている。
後方のタイヤから白煙が舞うのを見て回り道しながら向かった。
道中、牛や狸がそこら辺にいる。かわいーー。
時間があれば歩いて一周してみたいものだ。
| Leica TL / TTArtisan 25mm f2 |
島のはじっこ付近に到着。
車を置き、整備された歩道を少し歩く。
緩やかな坂だが息が上がる。
牛が「なんだお前」と見つめてくる。
思ってたよりクソデカなスケールだ。
柵は途中でなくなり、断崖絶壁まで寄ることができた。
震える足でじわじわと進む。
すげー、やべーしか言ってない。
しばらく口を開けたまま景色を眺めた。
私は来たぞ。隠岐に。
その後は展望台や灯台に行こうとするも雪で登れなかったり通行止めだったり。
適当な場所でゆっくりすることにした。
離島でのんび離島
警戒心が無いのかゆっくりと寄ってくる。
調子乗って撮ってたら黒い牛に軽く角で頭突かれた。ひィ。
ちょっとだけ動画も撮ったのでいつかYouTubeかTwitterにあげるかもしれない。
(追記2024/6/19)
動画あげました☞牛撮ってたらつつかれた
牛を眺めた後、現金が1万もなかったので郵便局でお金をおろしてレンタカーを返却。
かなり泥や牛のうんこでボディを汚してしまったが特に気に留められることはなかった。
また、港でボケっとする。寒い。
まだ宿泊先がない。まぁ野宿でもいいや~~と思った。
のだがのだが。どうやら今夜は雨が降るらしい。
なんてこったい。
近そうな宿に電話を入れるがすべて空きなし。
やばいわよッてなってきたところ、電話を掛けた先のやたらにゲラな女将から観光協会に電話してみぃとアドバイス。
ウィっす。
すると何とか民宿を入手することができた。セーーーフ。
観光協会さんお手数おかけしました、ありがとうございました。
その民宿のある海士島へ向かうため、再び内航船に乗る。
菱浦港についた。
もうすっかりと日は落ちている。
腹が空腹を訴えて気づいた。
あ、宿に向かう前に夕食を調達しなきゃ。
島の商店がまだやってた。ヨカッタ。
カップ麺とパンを調達。
民宿まで一時間半歩いてもよかったが、遅くなるのも迷惑だろうとタクシーで民宿へと向かった。
19時。インターホンを押し民宿のガラガラ戸を開ける。
もう眠そうな顔の男性が出迎えてきた。
電気や部屋等々設備の案内を受け、先風呂入っちゃってとのことで荷物だけ放り投げササとシャワーを浴びた。
ロビーでお湯を沸かして部屋の戻る。
なんとなくTVを点けた。
彩度の低い画面には美川憲一が写ってる。なにやら歌っている。
それを眺めながらカップ麺ったり菓子パンのかじりついた。幸せである。
充電作業をして、やたらに甘い香りのする重い掛け布団を被った。
目をつむる。
窓からはどうやら雨の降りだした音が聞こえはじめた。
寝させていただきます。ZZZ
翌日に続く。
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